統合失調症(2)
2001年の冬のある日、眠っていたら突然お坊さん達がお経を読む声が聞こえてきました。
わたしの部屋の窓から見える別の部屋から聞こえているようでした。
そこには女教祖がいてわたしを気に入っているようでした。
時間の感覚が無かったのですが、夜に起こったことのようです。
その時住んでいた町は皆テレパシーの持ち主で、お互い考えていることがわかってしまう世界でした。
わたしは考えていることが漏れないように「耳をふさぐ、耳をふさぐ」と叫びながら部屋のものを段ボール箱に入れていました。
そんな中で一瞬正気になった瞬間がありました。
その時に主治医の元に行こうと思いつきました。
主治医はわたしの様子を見てリスパダールを処方しました。
初めて薬を飲んだときは朝起きると声が出なくなっていました。
(その後、声は出るようになりました。)
わたしは実家に連絡しました。
すると母がやってきてわたしの部屋を引き払って実家に連れ戻しました。
それから半年間、わたしは療養しました。
とにかく薬を飲んで眠ってばかりいました。
半年が経った頃にやっと陽性症状が治まってきました。
わたしは元妻とよりを戻したくて妻のものとなったマンションに住みながら仕事を探しました。
それから8年間はフリーランスとして仕事をしていました。
幻聴はありましたが、まだ頑張れる年代だったので必死で働きました。
その頃の話はまた別の機会に書きます。